パーフェクトフィアンセ


楽しくやってるのね相変わらず。

「!!!」
「!!!」

振り返るとそこにはびっくりクラウンが。

ということは…

「お兄ちゃん!!」

「元気にしてたか?」

「はい!」

わぁい!

夢にまで見たお兄ちゃんがすぐそこに!

「抱っこ!抱っこしてください!」

「甘えっ子だなお前は」

「えへへっ、だって嬉しいんです!」

「俺もだよ。会えてよかった」

かっこいいかっこいいかっこいいかっこいいかっこいい!!!!

おいで、とばかりに差し出された両手に私はダイブ!

「さてはまた大きくなったろ。身長伸びてるぞ」

「やったあ!!」

持ち上げられて最高の喜びを噛み締めて、落ちないように私はホセに抱き着きました。

相変わらず華奢です。

スン、と鼻から息を吸い込むと香水とは違ったいい香りがします。

片手で支えられ、頭を撫でられて。

心地好い温かさにふんわり優しさがあって。

大好き、って言いました。

「ありがとう」

幸せです。

きっと今、宇宙の誰よりも。