パーフェクトフィアンセ


「クラウン…?」

大きな金色の瞳に大粒の涙が浮かんでいた。

俺は焦ってパニックになりそうだった。

何か言ったんだろうか。

不安でたまらない。

親指でそっと涙を拭ってやればますます泣きつづけるばかり。

怖くなって金色の輝く金髪を抱きよせる。

全体重を俺に預けさせ絶対に逃げないように…

俺だけを頼ってほしい。

辛くても、苦しくても俺に泣きついてきて。

絶対、守り抜いてやるから。


しばらくしてくぐもった声が聞こえてきた。

不安なのは私の方だもんって。

可愛いのは結構だがいまいち理解に苦しむ。


クラウンほど恵まれた環境の女はこの世に居ないだろう。


そして、選べるはずだ。


俺と違って、なにもかもを。