パーフェクトフィアンセ

「…っ…これ…好きなのかよ…」

誓って私は健気な男の子に恋心は抱かない。

でも目の前にいるのは超がつくほど精巧なお人形のようなホセ。

どう考えてもきっと女の子にモッテモテだったんだろうけど。

今よりほんのすこしだけ高くかすれた声は不釣り合いだったけれど。

何より、目の前にいるのは彼なんだもん。

いいよね、うん。


私はおもちゃをもらった子供のように喜んでヒョイと抱き上げたままわしゃわしゃと真っ赤な髪を撫でてみる。

「…うれし…?」

確実に狙ってる上目の片言に見事にノックアウトされた私は、急いで部屋に連れ帰るのです。


可愛い、かっこいいの代名詞であろうホセを抱っこしてそのすべすべの肌に頬擦りするとくすぐったそうに身を捩ってそれでも逃げようとはしない。

「…俺…嬉しい…」

ふっとこぼれた言葉にズバッと心臓を撃ち抜かれる私。

「ガキの時はこんなにいてくれるのになぁ…」

一日しかもたねえの、といったホセにガッカリしながらもまあいっか、と言って早速餌付け←←

キャンデーを与えてみると小さな両手で器用に包装を開いてコロコロ転がしている。

食べて、と言うとパクンと口の中にキャンデーをほうりこんだ。

ちゅぱちゅぱいいながらやっぱり小さな口一杯に飴を含んでうんうん言う。

ちょっと大きすぎたみたい。


次にクッキー。

ちょっとだけカジカジと食べてもう要らないとばかりに破片を私に差し出す。

美味しくない、ときくと旨いと返ってきた。


次にチョコ。

パキ、と板状のチョコレートを半分渡すとさらにパキパキやりつづけ、2つ残して私に差し出してきた。

小食だな、と思いながら受け取ろうとすると渡さない。

「あーん」

………?

「口。開けろよ旨いから」

小さくなっても結構無表情です。

「ほら!」

うーん、ドSは健在かー