パーフェクトフィアンセ

浮気?

俺は唐突にそう聞かれて眉を潜めた。

「まさか。あ、妬いてくれたか」

ニヤッと笑うと俺はそのままアクアに抱きついた。

アクアは当然目を白黒させてオロオロ。

クラウンはムッとしてフイとそっぽを向いた。


なんだこの可愛い生き物は。


アクアを弄ぶのは忍びないがクラウンが妬くなんて。

でもこれは本心だ。

アクアとやっと会えたんだからすこしくらい良いだろ?

「相変わらず小さい」

「わ、酷」
「いいよ、可愛くて」

感じたままをいったはずが、アクアはカァッ、と頬を真っ赤に染めてうつむく。

クラウンは溜め息をついた。

そりゃ惚れるわ、といいながら。

「なんの話だ」

別に、とクラウンは拗ねたように返す。

「なんだよ」

ただ思ったの。

ウィングの恋敵は手強いなって。


あまりの可愛さに俺は目の前がスパークした。

「ホセ、クラウンにベタ惚れですね…」

ショボン、とするアクア。

こっちも可愛い。

ウィング…アクア泣かせたら殺しに行く…^ ^

俺はそう心に決めた。



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「何これ、今、すげえ悪寒が…」