パーフェクトフィアンセ


「頑張って」

「よくあるパターンですね」

よくあり過ぎて気持ち悪いです。

「バカバカ冗談だって!」

「すみませんでした」

「俺が手配するから」

「何をですか?」

「だから、宮殿に入れるよーに」

「そんなコネあるんですか…?」

結構良家の出だったんですね…!

「違うから」

否定されたです。

哀しー

「クラウンと仲いいんだよ、俺」

「二股ですか?」

「なわけねーだろって!!」

怪しー

「その眼!!疑うな!!」

「いいじゃないですか。言論と思考の自由は認められてますし」

「知らねーよ!!」

「で、どういうことなんですかクラウンと仲いいって」

「勝手だなおい」

「ムーいいじゃないですか」

「とにかくだ、俺はな…」

そういってウィングは三年前のことを話し始めたんです…