「その性格どうにかしような。」

「いいじゃないですか。ウィングは可愛いし、とってもいい子いい子ですよ」

「なんやそれ」

たはっ、と笑ったら彼は頬を赤く染めた。

程よく焼けた肌に夕焼けの色が微かに混じるんです。

「お前も可愛いと思うけどな~」

「そうですか?」

「いまいち天然かどうかわかりかねるけど」

「…人工物なわけないじゃないですか」

「そうじゃないって」

大体天然じゃない人間なんていないです!

人工物とかありえないです!

「そらみろ天然やないか」

「当たり前です」

「ちょっと腹黒いとこもあるけどな」

「あんまり日焼けはしない質なんです」

「…超絶天然や~」

服着てるのになんでおなか日焼けするんですか?

私にはわかりません…

相当変な恰好なんですね!

「違うわ」

怒られました。


うん、それより今日はウィングに聞きたいことが有ったんですよ。

「なにそれ」

「ウィング、好きな女性は何人ますか?」

「は?」

「今現在で」

「いやいやいや、お前以外にはおらへんに決まってんねやろ」

「そうとも限らないじゃないですか。

証拠に私お兄ちゃんのこと大好きだし」

「そっち系ね」

「イケメンだもんです」

「アクア、そういうのブラコンって言うんやぞ」

「ブランココンプレックス?可哀想…ブランコ乗れないんですね…」

公園いけないじゃないですか。

何その可哀想過ぎる人。

滑り台くらいしかできないじゃないですか。

なんて残酷な。

「違うって」

「だって落ちるのが嫌なんじゃないんですか」

「ブラはブラザーな。兄弟」

「え…兄弟と一緒にいるのが嫌なんですか!?」

理解できない…

「違うけどもういっか」

あ、呆れられた…

(´・ω・`)