パーフェクトフィアンセ


連れてきたのは応接間で、柔らかなソファにゼロを寝かせたアイスはクツクツ笑ってゼロの顔を覗き込む。

「…大きくなったな。」


全代合わせて千人以上いた機械少年と機械少女。

その中で、最も優秀だったゼロ、ブライド。


「…」

酷い隈がくっきりと刻まれた目元に触れて、脈動を感じてアイスは無表情に呟いた。

「…悪いな、閻魔。」


でもこいつには、知る権利がある。

俺にも、教える権利が、そして義務が、あるから。


パサついた黒髪を退けると、中々整った顔立ちが露わになる。

「…よく生きてた。」

一人用の椅子に座らせると、両手両足を手錠で拘束する。

薬を仄かに染み込ませた布を押し付け嗅がせると、ゆっくりとゼロは瞼を開いた。