わーっ!

っとつい私は歓声を上げた。

雑貨店!

分かるよね!?

女心がホセに分かり過ぎてて若干コワイ。

けどいいの!!

可愛いのサイコ-

「迷子になるなよ」

正直なる訳ないと思う。

「買って来いよ俺は荷物があるからここで待ってる」

いいからいいからとヒラヒラ手を振るホセにうんと返すと私は人ごみに飛び込んだ。


可愛い~!

可愛いは正義だ!

とか何とか言ってる間にお買い物。

正直いってほんとに可愛い。

全てのものが。

フワモコのクッションとか、

木目調の時計とか、

じょうろの形の小物入れとかペン立てとか。

うん、最高。

ホセのこと忘れてるわけじゃないよ。

大丈夫、すぐに行くから。


で、出るとボーっと遠くを見つめるホセがいた。

異常なまでにかっこいい。

道行く人が歩いてきてはホセを見てハッとし立ち止まる。

少しして我に返ってチラチラ見ながら通り過ぎるという具合。

女の子なんかはボーっとなってホセを見つめていてちょっとした人垣になっていた。

なんか気にくわないのでちょっと牽制してやろっと。

と、私はホセーと呼びかけながらホセのほうへ走っていき、ぎゅっと抱きしめた。

ああ、終わったか、とそう言ってホセは私の頭をなでる。

人は茫然として見惚れていた。

女の子たちは絶望して肩を落とした。

「どうした?」

ニヤニヤしてたのが分かったのかホセがなだめるように言った。

「やけに嬉しそうだが」

ホセ大好きなのと抱きしめて私はホセの胸板に顔をうずめた。

「俺の方が好きだと思うけどな」

恥ずかしげもなく甘いセリフを吐くホセ。

散々見せつけたしと私は顔を上げてにこりと笑いかけた。

本当に、夢みたい。