「で、だ。クラウン」
何でしょうかと私が言うと、ホセは薄く笑いながら私を上から下までじっと見た。
「この能力の本来の用途を教えてやろう…」
はい?
「条件1、怒るな」
おっけー。
「…」
だけ!?
「そうだ、条件はそれだけ」
うんと私が頷くと、ホセは微笑した。
「…うん、やっぱり80はあるな」
はい?
「…いや、やっぱり教えない…うん、教えない…」
ちょっと!
「あ、そうだ心拍数血圧共に問題なしだ良かったな!」
ホセは適当に言って、ヒラヒラ手を振って行ってしまった。
…
結局、何なんだろうか。
後日ウィングに聞いたところ、あいつは最低なんだと言われてしまった。
で、あんまり油断するなよと言われた。
何をだろうか。

