パーフェクトフィアンセ


「クラウンさん、私を覚えていますか?」

正直言ってどうでもよかったし、覚えていても多分私には思い出せない。

「…ゼロです、クラウンさん…彼の…L君の世話係の…」


クラウンさん、こんなことを聞くのは失礼だとわかってはいますでも。

聞きますが。

「クラウンさん、彼は…L君と所長Nは、どこにいますか…?」


耐えられなかった。

本当に申し訳なさそうなその言葉が、私を抉り、傷つけて。

私はゼロを睨んでいい放つ。

出ていって、と。

「お願いします、別に私はあなたを疑ってる訳ではないんです、クラウンさん、ただの情報提供…」

ええそうでしょうねあなたは私を疑ってない本当は知ってるんじゃないかってでもあなたは疑ってないけどほかの人は疑ってるんでしょだから私に会いに来たんでしょ私が持ってる手紙をバラバラにしたいからといって私がそれをいやだと言ってるからうん知ってる分かってる馬鹿にしないでこんなに辛いのに会いたくないわけないでしょ全力で探したいけどでも当てがないじゃない手紙を鵜呑みにしてるんじゃない本当にどこにいるか分からないのにどうして私のことを疑うの隠すわけないでしょ誰より会いたいのは私なのに。


利益や名声目的のあなたたちとは違う、誰より私が会いたいのに。


「…クラウン、さん…」

ゼロの表情は酷く傷ついていた。

「分かってます、でも疑わなければならないんです。クラウンさん。分かってくれとは言いませんから」




ホセ、辛いの。

苦しいの。




ホセを知らない人はみんな、私を責める。



怖いよ、ホセ。



もしかしてホセは、私にしか分からない暗号を残したの?


探しにいかなくちゃいけないの?

何が正解なの?
ホセは待ってるだけじゃ帰って来ないの?迎えに来ない私に怒ってるの、迎えにいかなきゃいけないのそれが当然なの待ってちゃ駄目なの宛もなくふらふらしてるのが正解なの私はもっと自分を追い詰めなきゃいけないの私は。



        ホ
     自  セ
     分  み
     を  た
     罰  い
     さ  に
     な
     く
     ち
     ゃ