その瞬間 ~幼なじみのsuperhero~



今日は始業式。

徒歩20分の学校への道のりを、色づいてきた桜の中、歩いているところだ。

「愛美ー、おはよーう!!」

信号の向こうから、親友の瑠依(るい)の声がした。

「おっはよーう!!」

負けじと、精一杯の声で返す。

もしこの場にもうひとりいたら、確実にうるさい!って言われるだろーな。

でも、朝の5:30と言うこの時間に、周りには誰もいない。

「愛美、足首ひねったの治った?
今日走れる?」

「うん!全然大丈夫〜」

そして、ふたりは残り15分の学校への道を、走り出した。