…ん?何が起こった…
背中には少しの衝撃。
左手には温度を感じる。
…目の前には龍人くん。
って、ええええええええ!
何、何このシチュエーション!!!
もしかして、今わたし壁ドンされてる!
…整理しよう。
目の前には龍人くん。
後ろには壁。
右には龍人くんの長い、綺麗な手が。
「あのさ…」
今までにないくらいドキドキしてる…
こんな龍人くん、初めてだし…
「…は、はい」
「…お前バカなの?」
「…へ?」
…バカ?なんで?
「だから、バカだろ」
「な、なんで私が…んっ」
いいかけた私の口は…龍人くんの口で塞がれてしまった。
…うそ。
うそでしょ?
今、私龍人くんにキ…キスされてる…
「り…龍人くん…?」
解放された唇で思わず問いかけてしまう。
なんで、このタイミングでキス?
そう思った瞬間、私の腰は龍人くんの左手に引き寄せられ龍人くんの胸の中に収まった。
――トクトク
鼓動がはやい。
自分で見なくても顔が赤くなってることがわかる。
「俺がさ、お前のこと好きじゃないわけねーじゃん。むしろ大好きだし」

