夢を見た。 泣いてるあたしにチョコレートをくれた、あの男の子の夢。 優しく笑ったこの男の子は、あたしの初恋の人……。 ピピピピピピピピ どこかで目覚まし時計が鳴ってる気がする。 夢の最後、この男の子の笑顔が今のあたしが知っている誰かの笑顔と、重なった気がした………。 「陽毬ー!起きなさーい!」 パチっと目が覚めた。 なり続ける目覚まし時計を止めて、カーテンを開ける。 そのまま顔を洗いに行ってリビングに行く。