少しだけ悩んだあげく、チョコレートをあげることにした。 お母さんと、約束したから。 「ねぇ、手、出して」 女の子は恐る恐る小さな手を出した。 「これ、あげる」 チョコレートを見た女の子は、パアッとネオンがついたように笑顔になった。 まるで、あの絵本に出てきた女の子のように。 だから俺は、あの絵本を思い出してカッコつけてみた。