女の子の泣き声が聞こえた気がした。 気のせいかと思ったけど、耳をすましてみると疑問は確信に変わった。 「………だ、誰?」 幼い俺が幽霊だと怯えるのも無理はない。 近づいてみると、ちゃんと足の生えた同い年くらいの女の子だった。 俺よりも憂鬱そうで、声をかけた。 「どうして泣いてるの?」 聞いてはみたが女の子は泣いていて答えてくれない。