あたし昨日、南野とキスしちゃったんだよ。 大河のキスは、拒否したのにね。 一緒に行く本当の理由は、朝早く学校に行くためじゃない。 ただ、あたしの頭を大河でいっぱいにしてほしいだけ。 「ごめんね」 もう一度つぶやく。 その一言は風で消されて、誰に届くこともなかった。 ° • * ° • * 隣の席は辛すぎる。 初めてそう思った。 いやでも視界に入ってくるから。 そうするとまた、好きが溢れ出てくる。 だからずっと、外を見てた。 授業中も、休み時間も。