体が倒れ、景色が反転する。
それがスローモーションのように感じた。
ドサッ
ベッドの上に寝転んでいる私と、それを見下ろしている夕樹くん。
そこで、押し倒されたんだと理解した。
「夕樹くん…っ」
「もう、それ以上言わないで…」
私の口を手のひらで覆うと、切なげな声で夕樹くんは呟いた。
そして瞼にそっとキスを落とす。
「汐音は、俺の事少しも好きじゃない?」
「…」
「ただの友達?」
「…」
「…抱かせて」
「…ぇ」
「今日だけ、抱かせて」
「でもっ、「あの男はさ、他の女ともしたんでしょ」 …っ!!」
唇が震え、血の気が引いていく。
「…っ」


