「汐音はここの部屋、使って。
荷物はテキトーに置いてね。
あと浴室はあっちで、トイレはすぐそこ。
何か分からないことあったら言って?」
「ありがとう、お世話になります」
俺は2つ隣の部屋だから、と言って夕樹くんは姿を消した。
そしてあっという間に夜になり、夕飯の時間となった。
約束通り私が料理して、テレビをみながら2人で楽しく食べた。
お風呂にも浸かって、すっきりしたし
もうそろそろ寝ようかな…。
そう思って立ち上がるといきなり扉が開いたので文字通り私は飛び上がった。
「あ、ごめん」
「ううん。大丈夫だよー!」
「あのさ、話があるんだ」
「うん、なに?」
暫くの沈黙。
「俺さ、好きな子いるって言ったじゃん?」
「うん」
「汐音がこんな時に、こんな事いうのはどうかと思うんだけど…」
前髪をぐしゃりとかきあげる夕樹くん。
「俺の好きな人って、
…汐音なんだ」


