待ち合わせ場所に行くと、そこにはもう既に夕樹くんは来ていた。
わぁ…私服、かっこいい。
ぼんやりと眺めていると夕樹くんと目が合って、にっこりと微笑まれる。
「ごめん、少し遅くなっちゃった」
「いや大丈夫だよ。
それにそんなに時間たってないから」
「そう言ってもらえると嬉しい」
くすくすと笑っている私を、夕樹くんは
じっと見つめている。
「…どうしたの?」
不思議に思って聞いてみると、夕樹くんは
はっとした表情をしてから目を泳がせる。
「あ…いや、今日の汐音、可愛いなって
…思って…」
耳まで真っ赤にして、しどろもどろに話す夕樹くん。
それがなんか、可愛かった。
彼氏以外にこんな感情抱くの、
初めてかもしれない…。
「あ、ありがとう。
夕樹くんも、すごくかっこいいよ」
「ーーっ、ありがとう、ほら、行こうっ」
あたかも当たり前のように手を差し出してくる夕樹くん。
その手を取ると、私達は歩き出す。


