私自身の、目を疑った。 だって、…だってそこには、 ベッドの上で裸で抱き合っている男女がいたから。 女の人から漏れる、甘い甘い…声。 床には女物の下着や制服と、男の人の制服が脱ぎ捨てられていた。 その女の人の制服は、私と同じ大学のもので。 そしてその男の人の方は、紛れもなく秋くんな訳で…。 秋くんは私を見ると、 明らかに動揺していた。 「汐音…」