靴を脱いで、制服のリボンを少し緩くしながら2階にある部屋へと向かう。
そして、少し違和感を覚えた。
秋くんの部屋の扉はすこし開いていて、そこから灯りが漏れている。
帰ってるなら、玄関やリビングに電気つけといてくれたらいいのに。
少し溜め息をつきながらも、帰ってきてくれた事に喜びを感じる。
「秋くん、お帰りなさ、…」
「…!!」
扉を開けたら、わたしは目の前の光景に絶句する。
ドサリ、と重い音をたてて手に持っていた鞄が床に落ちた。
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