~汐音side~ 日はすっかり暮れて、 気がつけばもう夜の20時近くを回っていた。 あれから愛羅の家で宅飲みして、 昔話や、今だから言えること、懺悔など、 色んなことを話した。 皆、楽しそうに笑っていて、 まるであの頃に戻ったみたいで子供のように騒いだ。 「ごめんみんな。 私、そろそろ帰らなきゃ」 腕時計をちらりと見てから小声でそう言うと、皆は優しく頷いて「うん」って言ってくれた。