ピアチェーレ


1年が経ち、4月。
高校生となった私は新しい制服に身をつつみ新しい生活をわくわくしながら待ち望んでいた。
しかし、待っていたのは地獄の日々だった。

いじめ。

始めはただいじられてるだけだと思っていた。
ジュースを買ってこいとか、上履きを隠すとか。
ミサも私を守ったり、一緒に手伝ってくれたりした。
しかし、日に日にエスカレートしていき耐えられなくなった私は言ってしまった。
「あの、さ…なんで私がこんなことしなきゃいけないの?」
周りはシーンとなり、1人が言った。
「…は?なに、あたし達がいじめてるとでも思ってんの?マジありえない」
その日からいじめは更にエスカレートしていった。
上履きに大量の画びょう。汚い水を頭からかぶされ、髪やジャージは無造作に切られた。

そして、友達も居なくなった。