終わったと思った。
頭のなかが真っ白になった。
なんにも言えなくなって、立ちすくむしかなかった。
「…っカナ?」
少し間をあけて
「うん、がんばれ」
これしか言えなかった。
もっと気の利いたこと言わないとって、
思った、けど。
やっぱり、いざとなると
「こんなこと言えるの、カナしかいないからさ
ありがとう」
…こんなこと言われちゃったらさ
「うん、応援する」
もう、これしかないよね。
「…っうわああああああああん‼︎‼︎」
逃げるように家へ入って、泣いた。
泣いて泣いて泣きまくった。
うるさいってお母さんに言われても、そんなのぜんぜん気にしない。
わかってたけど、やっぱりキツイ。
悲しいし苦しいし悔しいし
「…っうう……っん…うっ」
失恋、したんだ。
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
携帯が鳴った。
誰よこんな時に…
半ばやけくそに電話に出た。
「もしもしっ」
『お、やっぱ泣いてる』
相手は、洸だった。
洸はあたしの隣の席の男子。
新の親友で、男友達の中で1番仲良し。
…それに加え、みかの好きな人。
「こ、洸……」
『ははっ。新に言われたんだろ』
うっ。なんで知ってんのだ。
「…んだよ。あーもー、死ぬ。」
あたしがそう言うと、またははっと笑って『うそつけ」って言う。
ほんとに死んじゃうよ。
『まぁ、俺はなんも困んないけどさ
可奈の気がすむまで話くらい聞くよ』
やばいっ。めっちゃいい人だっ。
さらに涙が出でくる。
「ありがとっ 洸だいすきー」
それから1時間くらい話したら、なんだかスッキリしてきた。
洸の言葉にはいちいち説得力があって…
もう、がんばるしかない。
そう意気込んでみたけど、やっぱりまだツライな。
