恋っていうから愛に来た

「・・・・・・」



帰り道。

なんだか新と気まずくって、あたしは俯いた。



沈黙のなか、新は家まで送ってくれた。

送るっていったって、新の家はあたしの隣なんだから、まあ新からすればついでみたいな感じなんだよね。


「…カナ」


ぽん


新は優しく頭をなでてくれた。

はっとして顔を上げた。







…なんで?








新は、寂しそうな顔で笑っていた。



さっき抱きしめられたときの

震えた腕とか

今の寂しそうな顔とか

なんでもいい方向に想像できちゃう。



『あたしのこと好きなのかな』

『両思いなのかな』



……とっくに失恋してるのに、こんなこと考えちゃう。



「きょう、は、ありがと!

たす、けてくれて。

いろいろ迷惑、かけちゃったね

ご、めん」



あたしは怖くなって早口でそう言った。



「…可奈」



ドキン




「おれ、」




ドキン




「荒木のこと、すき」