恋っていうから愛に来た

「新くんかっこいいよねえ」

「あ、今こっち見た?!」




いまは、3時間目の体育の授業。
男子はバスケで、運動神経抜群の新が誰よりも輝いてる。

1点、2点、3点…


次々にシュートを決める新にきゅんときてる女子はあたしだけじゃないみたい。



「カナ〜、新くんすごいねぇ!」

そう言って笑うのは、親友の荒木みか。
みかはすごく女の子っぽくて、小柄で、かわいい。
身長165cmもあるあたしなんかとは比べ物にもならない…。


「カナさあ、告っちゃいなよお」


告白、かあ。



あたしもずいぶん考えたけど、やっぱり無理なんだよなあ…。





…だってね。




「あっちー!荒木ー、みず!」

「新くんおつかれさまぁ!」


ズキン












新の好きな人、みかなんだよ。






新は、いつもみかのことを目で追ってるし、いつも女の子扱いして、特別って感じ。



あたしは新をずっと見てきたんだから
それくらいわかる。




「え、ちょ、危なくない?」

「え?…あ!ほんとだ、」



体育館がざわつき始めた。


理由とか、もうぜんぜん気になんない。

気分がしずんじゃって、やる気しない…


サボろうかな。



「…カナ!!」

「カナっ!」


新とみかがあたしに何か叫んでる…?



ハッとして振り向くと、バスケのゴールが落下した。


やばい、当たる一---‥










そう思ったときにはもう遅かった。