幽霊なキミ。

「うぅ……許さぬ……許さぬ……」




あ!まだいたんだコイツ……!



私は落ち武者を睨んだ。





「椿ちゃん、そこに何かいるの!?」




直人が私の視線に気づき、私の手を握った。




「うん……落ち武者の霊がね。ずっといるんだ。」



「ずっと!?椿ちゃん呪われてるの!?

……早くこのブレスレット、返しに来れれば……。」



直人は悔しそうに言った。




私は落ち武者を見て、お経を唱え始める。



「摩訶般若波羅蜜多心経…」





「観自在菩薩行深般若波羅蜜多……」


え……!なんで……!


なんと、直人が私に続いて一緒に般若心経を唱え始めたのだ。



お経を止めずに直人の方を見ると、直人はウインクをよこした。



どうゆうことなの……!


いや、それよりも落ち武者…!