落ち武者はドロップキックの衝撃でフッと消えていった。
「よっしゃ!!!」
それを見て、その人はガッツポーズをした。
「ナオト……!!!!!!」
それは、いなくなったはずのナオトだった。
「あ!金縛り溶けたね椿ちゃん!」
ニコッと嬉しそうに微笑むナオトに、私はうろたえた。
「なんで……出てきちゃうのよ……。」
嬉しそうなナオトとは裏腹に
沈んだ声がこぼれ落ちるように出た。
「椿ちゃんがピンチだったら、来るに決まってるじゃん?」
あたりまえ、と言った顔をしてナオトは答える。
その言葉に、泣きそうになったのをこらえて言った。
「馬鹿じゃないの……
私は……あんたが……嫌いなのよ?」



