幽霊なキミ。


二人が、優しい光に包まれていく。


尼さん、いや椿姫はこちらを向いた。



「私は椿……。

この人を残して行って本当に申し訳ありませんでした。


私は成仏したのですが、その際この人を見つけられなかった……


だから、修業中、身につけていたその石に、私の霊力を乗せたのです……」




あまりに突拍子のない話に、私と直人は唖然とする。






「優しい時代の優しい青年よ……私の子孫を、頼みましたよ……。」




そう言って微笑んで、椿姫と元落ち武者の武士、津太郎は天へと昇っていった。