幽霊なキミ。



「貴様に……何がわかる…」




落ち武者は恨めしそうに言う。




「直人!あんまり刺激しちゃダ
メ!」




私は直人の腕に捕まったけど、それをすっと制して、私を自分の後ろに匿って言う。




「それにな!!この人は椿姫じゃない!!俺の大事な遠藤椿ちゃんなんだよ!!」





「!!」




私は思わず、その広い背中にギュッと体を寄せてしまった。




暖かい。


直人は、ほんとうに、暖かい。