ハッとして目が覚めた。 下の部屋の柱時計がボーンボーンと2回鳴る。 (……2時か。嫌な時間ね。) 案の定、体は重く、機能するのを忘れてしまったかのようにピクリとも動かせない。 頭だけがさえていて、周りがしっかりと見渡せる。 そう、この幽霊だらけの空間が。