「疲れた~」

「皆お疲れ様。ポカリあるからね」

9月といえど、まだ最高気温が30度を超える暑さのなか、今日の部活が終了した。

「やったーサンキュー、マネージャー!」

「茜先輩、ありがとうございます」

「いいよー。私も頑張らなくちゃいけないからね」

大会が近いから、先生も皆も練習に力が入ってる。

私は出られないから、せめてサポートできればと活動している。

「菊崎、来週末の練習試合の事なんだが…」

「あっ、それなら向こうの学校には連絡しておきました。野木丘でOKだそうです」

「悪いな、こんな仕事まで任せて」

「いえいえ、これくらいしか出来ることないですから!」

「ありがとうな」と言って伊藤先生は部室から出ていった。

「茜はスゲーな。何でもできる」

佐織が言った。

「ううん、何でもは出来ないよ。
練習してた時だって佐織のが上手かったじゃん」

「いや、そーゆー事じゃなくて…」

「あ、ゴメン!今日は早く帰んなきゃだった。
お先に失礼するね」

「あ、彼氏とデートだ!」

「ピンポーン」

「ウゼェ」

「爆ぜろ、リア充め!」

口々に皆言ってるけど、無視。

「オホホホ、ではリア充は退散するわ!
See you!一生独り身の皆様!」

「早よ帰れや!」

半分追い出されるような形で、私は部室を出た。