帰り道。
本当は紗菜の家に遊びに行きたかったけど、今日は紗菜はピアノのレッスンがあるそうで断られた。
それで、優太の隣で歩いてる。
実際、二人になると気まずくて3歩後ろを歩いていると、振り返って優太がいった。
「お前、なんでそんなとこで歩いてんだよ」
「え…。いや、だって…」
「あんまり気まずそうにすんな。
別にもうただの友達だろ、俺ら」
「……………」
優太は笑ってるけど、夏休みの時との笑顔とは程遠かった。
悲しいような、悔しいような、怒っているような。
そんな笑顔で言われても説得力が無い。
でもここで私が気まずそうな表情をしていれば、もっと気まずくなるだけだし…。
「うん。隣、いい?」
「当たり前だろ」
そしていつものような、会話が飛び交う。
楽しかった。
この時は……。

