「じゃあどうすっぺ」
「なぜに、なまる」
「しんいちくんに近づかないのはたぶん無理だし、つーかあっちから近づいて来るし」
「そうか…」
別にあんだけ可愛い子なら多少変態でもいいんだけどね。
こんなこと言ったら優太に怒られるから言わないけど。
「彼氏がいるっていれば普通に言えばいいんじゃね」
「……むぅ」
優太から話題をフッてくれてむしろ良かった。
だけど、優太がいる状況であんまりその事に触れたくなかった。
これほど仲良く話していても、私たちはフラれた相手とフッた相手なのだ。
また気まずくなるのが恐くて、なかなか言い出せなかった。
でも、それ以上に優太が私を心配してくれるのは素直に嬉しい。
「じゃ、じゃあ後で言ってみるよ」
「そうしてくれ」
「はーい、じゃあ鬼ごっこは終わり!
今度は中で遊ぶよー!」
先生の声が響き、鬼ごっこは終わった。
「しんいちに言っとくんだぞ」
「わかってる」
ここからは、私は紗菜と、優太はマキちゃんと合流して中に入った。

