勘違いしちゃダメだ。
もっと気まずくなっちゃうから。
「しんいちさぁ、見たことあるんだよなぁ」
「え?知り合いだったの?」
「いや、あっちはたぶん知らない。
一方的に知ってるだけ」
意外なことが発覚した。
いくら子供好きな優太でもそんなことがあるとは。
一方的にというのは少し気持ち悪い。
「お前今、気持ち悪いって思ったろ」
「え!?優太って読心術持ってるの?」
「思ってたのかよ…」
優太はため息をついて言った。
「あいつ、俺と同じクラスの品川の弟なんだよ」
「品川って、素行不良で有名な?」
「そう。品川は大人っぽい外見を利用して年上の女子を5股かけたという大物だ」
「マジか、そんなサイテー男だったとは。明日学校行ったらボコってやる」
「いやいや、待て。そういう話じゃねえ!」
「は?じゃあ何よ」
「だから、品川の弟のしんいち?くんは」
「品川に似て変態だってこと?」
静かに優太は頷いた。
「そんなわけ……あるかも」
「あんのかよ」
確かに、さっきの時間だけでしんいちくんは何度も私の胸に触れていた気がする。
小さい子のやることだから、目を瞑ってはいたけれど。
「マジかよ…」
「外見だけに騙されたな」
「うるさい」

