午後7時28分。

陽太、寝ちゃったか…。
菫さん達はまだ帰って来ないし。

本当は熱を出した時点で、連絡しようとしたけどそれは陽太がどうしても嫌がったのでできなかった。

一応お母さんには言ってあるけど、二人でごゆっくりとかいわれちゃったし。

「わあっ」

急にベッドに引きずり込まれた。

「……な、何すんの」

「近くにいろ」

「は?」

「近くに居ないと不安になる」

耳元で囁かれる。

ヤバイってー!それはヤバイよ!
知らない間に低くなっていた陽太の声に耳が反応してしまう。