【優太side】

好きな女に、フラれた。
生まれて初めてのことだった。
そもそも好きになった女自体、一人しかいないが。

家に帰って、改めて感じる、悲しさ。

「あー、もっと早く言っとけば良かった…」

もっと早く伝えれば、あいつは振り向いてくれただろうか。
俺のモノになっていたんだろうか。

いや、結果は変わらないだろう。
もっと早くても、遅くてもあいつは陽太を選んだ。

ただただ、悔しい。

だけど、言ったことに後悔はしていない。

何故だろう。
言わなきゃ良かったとか、言わなきゃ友達のままでいられたのに、とか。
そんなことは、1つも感じなかった。

でも、俺は今までもこれからもあいつ以上愛せる女はいない。

好きだ。好きだ。好きだ。

茜。

お前より、俺が好きになれる女は、

他にいない。

だけど、俺は誰よりもお前の幸せを願うから。

どうか、

どうか、幸せに、過ごしてくれ。