「ただいま」

家のなかには誰もいないけど、もう癖になってしまって声を掛けた。

とりあえず、制服を脱いで荷物を置く。
そして、自分の中で一番お気に入りの薄いピンクのミニスカートに、白いブラウスを合わせた。


イスに座ると、さっきまでの力がなくなったように脱力する。

落合先生、転勤になったんだ…。

もしかして
学校にバレたのかな…。


私のせいだ。


私が悪いのに、先生に責任を取らせてしまった。

優太たちにちゃんと決めろと言われてから前よりも絶対に思い出さないようにしてたのに…。

「こんなの、ないよ」

罪悪感で押し潰されそうになる。

ごめんなさい。ごめんなさい。

何度も心の中で謝っても、時間は元には戻らないことはとうの昔に学んだことなのに…。

今はそれを、心から願った。