8月31日。夏休み最終日。
課題もとっくに終わらせたので、自分の部屋でのんびり過ごしていた。
もう、明日かー。
長いような短いような夏休みは終わりを迎え、明日には学校。
それで、二人と約束した日。
『俺と優太、どっちを取るんだよ』
なんて。
乙女ゲーだよ、これ。
まだ決めていない、どちらかを取るなんて。
あれから二人に会ってないから、気持ちの変わりようがない。
「茜ー、ちょっと買い物行ってくるわね」
下からお母さんの声が聞こえた。
「わかったー」
「あと、夜に陽太くんのご両親がいないそうだから陽太くん、今日うちにご飯食べに来るって」
「…え。あ、わかっ、た」
「じゃあ行ってきまーす」
玄関のガチャン、という音がしてお母さんは出て行った。
お母さんは陽太と優太のことを気に入っていて、特に陽太の顔が好みなんだそうだ。
だから、さっき話していた声も浮かれていた。
ウソ、今日来るのか…。
どうしよう、どんな顔して会えばいいのかな…。

