「俺ゴミ捨ててくるから、待ってて」
「あ、わりぃ」
「優太、ありがと」
「ん」と短すぎる返事を残して優太は人混みに消えて行った。
「あ、あのさ。茜」
陽葵がたどたどしく口を開いた。
「その、この間はホントごめん!
勝手にキスするとか。ホント最低だった」
「あ、その話か…」
「ずっと謝りたかったけど、タイミング難しくて、なかなか言えなかった」
「……もういいよ。それは」
「まじで…。許してくれんの!?」
「うん。もういいよ。
陽葵のことは好きだから」
「え、それって…」
「いやいや、違う違う。
ラブじゃなくて、ライクのほうね」
焦って訂正した。
そんな誤解されたら面倒だ。
「…そっか」
「そうだよ」
「そうだな」
フフっと二人で笑った。
すると優太が「二人でなに楽しそうにしてんだよぅ」と言いながら帰ってきたのがもっと面白くて、
また、笑った。

