桜がヒラヒラ舞っている。それと共に騒がしい声もやってくる。

「ギャー！水龍〜スイロン〜、水龍！！！すごいな！？同じクラスなんだぞ！！」

明るい茶髪をポニーテールにして、新品の制服姿ではしゃいでいる。

けれど、その声を向けられた子は対して貼り出されているクラス掲示を冷静に眺めている。

「見れば分かるでしょ。てか、あんたうるさいのよ。周りの目が地味に痛いのよ…。」

大して気にしているわけでも無いのにそういう。何故気にしていないかというと、火龍〜カロン〜のうるささもある。

だか、実際にはとびっきりの同じ顔の美少女が揃っているから、注目されているということを自覚しているからである。

だから、注目には慣れっこである。なんなら、ファンサービスもできる。めんどくさいから、やんないけど。