「…なるほど、めぐは昨日見てたドラマに影響されて、いちゃらぶしたくなったんだね。」
「うん!」
「あ、ねぇ。季織くんとどうやって付き合ったの?どっちから告ったの?」
あ、今は理央くんと魁と私で喫茶店にきてまーす。
「うーんとねー季織からだよ。好きっていわれてー好きって言ってー付き合ったみたいな?」
「…二人共ぐだぐだだね。よく三年も続いたよね。」
「いやいや、考えてもみてみ?毎日いちゃいちゃしてたりーメールとかもさーハートマークばっかりとか。そんなの最初だけだよ。だんだん飽きてくるから。すぐ別れるよ。」
「そんなもんか。」
「そんなもんです。」
サバサバしてたほうが長く続くんだよ。
「あ、そうだ。めぐちゃんさ。季織くんに電話して、-ゴニョゴニョゴニョ…って言ってみ?」
「ええっ!?そんなことしたら…」
「いいから。要するにさ、好きって言って欲しいんでしょ?ならぴったしじゃん」
「わ、わかったよ。家帰ったらね。」
「うん。明日どうなったか教えてね~」
______________
in家
『"私の事好きって言って?"っいってみ?季織くんもそこまで冷たくないはずだから。』
理央くんにはそう言われたけど…やばいっ!緊張してきた!
震える手でスマートフォンを操作する私。
そして、"季織"をタップする。
-rrrrrrrrrrr
1コール目…
-rrrrrrrrrrr
2コール目…
-rrrrrrrrrrr
3コール目…
-rrrr…
ー…何。
でっ出たぁっ!って言うか出てくれた!
「えっ!?あっいやっ。今大丈夫?」
ー…大丈夫だけど。何。
「え、あ、う、えと、」
全身が心臓になったかの様にどくどくと鼓動の音が響く。
電話越しの彼にも聞こえるんじゃないかってくらい。
ー…どーしたの。
私が要件を言うことにぐちぐち戸惑っていても、彼が切ろうとしないのは彼の優しさなんだ。
いつも、ぶっきらぼうで、無愛想な彼のその小さな優しさを感じて胸がきゅんとなった。
「う、えっと、ね?」



