螺旋上の赤

「はい、出来ましたよ。どうですか?
 何か気になる所があったら言ってくださいね。」

驚いた。
そこには幼き日の私が居た。
あの頃と変わったのは髪型と少し歪んでしまった気持ちだけだったんだ。
なんか懐かしい。
小さい頃のアルバムを見てるみたいな、そんな気持ち。
今よりずっと素直で、活発だった頃を思い出す。

「はい、大丈夫です!」

なんとなく晴れやかな気持ちになった私は、明るく答えた。

「ありがとうございました〜、またのご来店をお待ちしています。」

私は優しい美容師さんに見送られながら、軽やかに美容院を出た。