螺旋上の赤

「お母さんに書いてもらったら?」

「——うん。でもウチの母さん、仕事で毎日忙しいから。」

「ふーん。
 ——ねえ。君の名前、聞いても良い?」

「……?」

「ハッキリしないわね〜、名前!
 あなたのな〜ま〜え。ホラ、言ってごらん!」

「——かみやま ゆう。」

「かみやま……ゆうね!」

きゅっ……

「——え?」

きゅっ……

きゅっ……

「ほら!これで名無しじゃなくなった!」

我ながら完璧な仕事だろう。うん。
ちょっと字が曲がっちゃったけど。