螺旋上の赤

ガサガサ……

ため息をつきながら葦の葉を掻き分け、カバンから失われたアレックスを探す。

「そっちは探したよ。」

あんたの探し物のことなんて誰も聞いてない。

(馬鹿じゃないの?)

ガサガサ……

ガサガサ……

しかし流石に秋、川の水はとても冷たい。
寒い。
足元からの冷たさとそよぐ涼風のせいで、根性なしの私では長く入ってはいられない。

ガサガサ……

ガサガサ……