螺旋上の赤

ガシッ!

うすら高い怪しい影が右手を掴んで、川に倒れこむ私を引き寄せてくれた。
思わず閉じていた目を開いた。

(——ん?)

「おわぁ!」

今度ははっきりと見える。
超至近距離。

バチン!

「——あ。」

反射的にヤツの顔を叩いてしまった。

バシャバシャ……

叩いた勢いで距離が離れる。