顔を見上げたら、
いたずらに笑っていた。


「佐原、何しに来たんだ。出ていきなさい。」


「先生、結衣どうなんの?」


「今回は注意だけだ。」


「ふーん。
じゃ、結衣もらうよ~」


「何を言っているんだ!!佐原!お前も説教されたいか!」


「いやだー。
だって先生の説教長すぎ」


私の手をぐいっと掴み
生徒指導室から連れ出された。


「ちょっと!恭二どこいくの。」


「ん~帰ろーぜ。」