帰ってきたと思ったら…


金。



「あるよ。そこに…」


「ありがと~結衣~」


母親だって思ったことないけれど…


ここまでだとは…



どうして私は産まれてきたのだろうか。





そんな時…


目についた携帯。


家に居たくなかった。



悲しくなんかない。


ムカツクなんて思ってない。


会いたいなんて思ってない…



プルプル…プルプル…


何回か鳴った機械音。


『はい。』


「今から…出れない?」


『どおした?会いたくなった?』


違う。


「暇…だから。」


『いーよ。近くまで迎え行くから。』