あっという間に、席に座らされた。


「失礼します。勇です。」

横についたのは、アッシュの髪に落ち着いた感じのホスト。


「キミ、こーゆう店初めて?」


「まあ。」


「だよね。こーゆう店に来る感じじゃなさそうだから。」


「あの、恭って人いる?」

「恭?あーあそこに。」


勇って人が指をさした先にいたのは…


派手な服装の女に
肩を組み、笑顔を見せる
あの佐原恭二がいた。


「指命するの?」


「いや…そーゆうわけじゃ。」


へえ…
ホストの時はそんな甘い顔するんだ。


「恭の彼女だったり?」


「あー、そうみたい。」


「ハハハっ。
みたいって…他人事みたいだね。」


私達はゲームだし。