帰り道。


ルイくんが送ってくれている。


「今日は本当にありがと。一生忘れない。」


「俺もだよ。
一生忘れない…うん…」


ピタリと足を止めたルイくん。


「どうしたの?」


「祐希ちゃん。これ。」


もぞもぞとおっきなリュックから出てきた袋。


実は朝から気になってはいた。

普段リュックなんかしないルイくんがリュックを背負ってるから。


「これ、私が好きな雑貨屋さんの!」


「誕生日プレゼント。
おめでと。」


うそ…



プレゼント…



「う"…」


「え?ちょ…祐希ちゃんまだ泣くなよ。
今からが重要ってゆうか…その…ちゃんと聞いてほしいことがあるから。」


「ふぇ?」



「祐希ちゃんが好き。」


好き…


好き…


神様私は夢を見ているのでしょうか。


ルイくんが…好き?



「う"ぅ… うわああん」

「あ~もうッッ!
泣くなよな。」


ふわりと包まれた体。



叶わないと思ってた。


私の片思いでもそれでも
良かった。


「俺と付き合ってほしい。」


「うう…うわああん。」


「あ~泣かないで~」


ごめんね。
嬉しすぎて涙止まんない。


「…だ…いすきッッ」


ちゃんと伝わってるかな。


私は、ルイくんが大好きなんだ。